子どもは国の財産だという感覚が抜け落ちている
こんにちは!ママゴンです!
つい先日、ふと見たテレビで官房長官の記者会見の様子が流れていました。内容は「今回の猛暑を踏まえ、学校へのクーラー設置を支援していく必要というのが当然あるわけでありまして、来年のこの時期に間に合うことができるように、政府としては責任を持って対応をしていきたい」というもの。
正直言って、私の率直な感想は「はぁ?」です。
だって、この酷暑・猛暑は今!「今、まさに現在進行形で今後何日も継続して」起こっている事象で、実際にたくさんの子どもが根拠なき根性論のもとで犠牲となり、熱中症にかかっているのです。来年の夏じゃなくて今すぐに設置すべきです。
地震や豪雨などの災害にはすぐに予算がまわるのに、このまま放置したらどうなるかわかっている熱中症対策には来年まで予算がつけられないとは理解に苦しみます。
開いた口が塞がらない。
教員室や校長室にはクーラーが完備されていても、子どもたちは1日中地獄のような教室で過ごしているのに、扇風機を回したって熱風をかき回しているだけで対策が取れているとでも思っているのでしょうか。
子どもや高齢者などの熱中症が圧倒的に多いというデータがこれだけ示されているにも関わらず、費用の問題だとか反対意見があるからだとか、そんなくだらない大人の事情で子ども達の命が犠牲になっている現状をどう思っているのか。
官僚や政治家たちの子どもは高い学費を払って有名私立に通っているだろうから、空調完備は当たり前。自分の子どもさえ助かればどうでもいいのか。(歪んだ意見だけど、そう思われても仕方ないとすら思う。)
女性の社会進出を促しておきながら、子どもに関する環境は整えようとしない。大事な我が子を命の危険を冒してまで登校させたい親がいるはずがない。親が安心して子どもを預けられる環境を1日も早く整えるべきです。
学童や待機児童問題と違って、新たな施設や人員が必要なわけでもなく、ただエアコンを設置するだけでいいのに、どうしてそんな簡単なことができないのか、つくづく頭の固いお役所仕事に嫌気がさします。
学校の先生たちももっと危機管理の意識を身に付けてほしい。個人の判断に任せた指導ではなく、「何度以上になったら屋外へ出ない」「運動は禁止させる」など環境省が出しているデータに基づき、行動基準を決めるべきです。
このサイトの中には「暑さ指数(WBGT)」を基にして行動基準の指針が示されています。これをすべての教員と教室に貼って欲しいです。
熱中症にならないための行動指針、またなってしまった時の正しい対処法の周知、エアコンの設置だけでなくトップダウンで行うべきことは山のようにあるはず。
根性論でどうにかしようなんて時代はもうかなり過去のことであり、「最近の若者は根性が足りない」なんていう中年~熟年層はよく考えた方が良い。
少子化対策を本気で考えるなら、いまを生きている子ども達の安全をまず優先して考えるべきでは。この子たちはいずれ大人になり、日本を支えていくのだから。